増毛 髪の毛のコシ マツゲ伸ばし|脱毛 その他|教えて看護婦さん美容医療の教科書
男女ともにメカニズムは異なるものの、年齢を重ねるとともに髪の毛の量は減ってしまう方がいらっしゃいます。男性の場合は、男性ホルモンの代謝物の影響で男性型脱毛症に、女性の場合は頭頂部を中心に毛の量が減るという女性型の脱毛が進行します。
男性の場合
- プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは、AGA(男性型脱毛症)治療薬として厚生労働省が唯一認めている薄毛の医薬品です。タイプⅡリダクターゼ選択的阻害剤であり、ジヒドロテストステロンの生成を阻害することにより男性型脱毛症を予防します。もとは前立腺肥大の内服薬になり、有効率は80%~90%といわれています。 - ミノキシジル(塗り薬)
1970年代に高血圧の副作用にて多毛になった事がはじまりで、1987年にFDA認可があった薬剤です。毛乳頭細胞におけるPGE2合成促進が作用機序とされ、男性は5%を女性は2%を使用します。
case1
内服前 |
1ヶ月後 |
2ヶ月後 |
3ヶ月後 |
4ヶ月後 |
女性の場合
女性の場合はプロペシアは日本国内においては内服を許可されていません。
このため、ミノキシジル2%が適応になります。
作用機序は上記の通りです。
1日2回頭部に塗布します。
マツゲの場合(男女ともにOKです)
- ラティース(ルミガン)
ラティースはFDA認可のマツゲを伸ばす薬になります。もともとは緑内障点眼薬の副作用でマツゲが伸びてしまう事を利用したお薬で、マツゲの根元に専用のブラシで塗ります。
もともと、点眼薬ですから目に入っても害はありませんが、かぶれる可能性もあるので大雑把に塗るよりも綿棒などで丁寧にマツゲの生え際に塗る方が良いとされます。
塗ると3ヶ月程度で効果を実感でき、中止すると基の長さに戻ってしまいます。
お手入れするように毎日塗る事が大事になります。