肝斑|しみ しわ ほくろの悩み|教えて看護婦さん美容医療の教科書

肝斑

肝斑はどうして出来るのか知らない方も多いと思います。原因はメラニンを作るメラノサイトがメラニンを発生することとされていますが、女性ホルモンが大きく影響をするとされています。

肝斑について

肝斑は、女性ホルモンの中でもプロゲステロンによって皮膚の深い部分である真皮層に慢性的な炎症を作るためと理由付けられています。

実際には浅い表皮にも深い真皮にもメラニンを生じており、ハイドロキノンやAPP(APPS+Eローションなど)の外用薬でも治る部分もある一方、トランサミンの内服を併用しながら特に濃い部分にはPIHを覚悟しながら弱いエネルギーでのレーザー照射を要する場合もあります。
プロゲステロンは妊娠中に高くなる傾向があるので、出産後にシミが濃くなった自覚症状により医療機関を受診されて相談する方が多いようです。

実際に、バイオアイデンティカルホルモン補充療法などでも、プロゲステロンの補充は望ましい事ながら、肝斑が再燃する場合があります。

トランサミンの内服だけではなく、注射液を利用した化粧水やナノミックカプセルに入れたクリームなども開発されていますが、効きかたには個人差があるのが現状であり、「これで全部解決します」という特効薬が無いというのが現状であると理解してもらうのが良いかもしれません。

現在はトランサミンの内服であれば、OTCで買える物がありますので、飲んだことのある方も多いかもしれません。 実際はトラネキサム酸の錠剤は1ヶ月分でも2,000円前後で処方してもらえる様な安価な薬になります。肝機能や血栓が出来やすくなるなどの副作用も報告されていますから、主治医の先生に相談の上で自分のシミに内服の必要性があるか聞いてみても良いかもしれません。

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