キレーション点滴|点滴|教えて看護婦さん美容医療の教科書

キレーション点滴

キレーションはデトックスの点滴の一つで、EDTAという合成アミノ酸とビタミン等と一緒に点滴する事により、蓄積された鉛や水銀などの重金属を排出させる治療です。

キレーションとは?

キレーションは、もともと鉛中毒のための薬剤を利用した点滴になり、EDTAという合成アミノ酸を点滴する事により、身体の中の有害重金属を尿と共に排出する治療になります。
Na-EDTAを利用したキレーションは、体内のカルシウムにも反応するため、動脈硬化の改善も期待できると言われています。このため、アメリカ国立健康研究所(NIH)代替医療部門などで心筋梗塞や狭心症の治療として臨床研究が進められています。

重金属による身体への悪影響

【鉛】 高血圧、貧血、情緒不安定、神経疾患、腎障害
【水銀】 神経障害、頭痛、慢性疲労、不眠、しびれ感、うつ状態、情緒不安定、皮膚炎、免疫力低下
【ヒ素】 疲労、アレルギー症状、皮膚炎、胃腸障害
【カドミウム】 免疫低下、貧血、腎障害、高血圧、骨軟骨代謝異常、発ガン危険性の上昇

身近な例では、カドミウムはタバコの煙や排気ガスに、水銀は農薬や魚介類に、ヒ素は殺虫剤や除草剤に含まれています。また、EDTAは、Zn-DTPAなどの効果の10分の1ですが、セシウムのデトックスにも有効だと言われています。

実際の点滴は?

専用のソファーで、約1時間半の点滴を行ないます。改善を望む症状にもよりますが、1ヶ月に1~2回の点滴を継続する患者さんが多く、高濃度ビタミンC 点滴と交互に点滴を希望される事が多いのが現状です。
点滴をされた日は、特に入浴の制限などはありません。必須ミネラルでもある亜鉛もキレートしてしまいますので、これを補充する意味でも、帰りに亜鉛のサプリメントをお渡しして終了になります。

どんな患者さんが点滴を希望するの?

疲れやすい患者さん、アトピー性皮膚炎の患者さんなどが比較的多い傾向にありますが、根強い人気は、やはり動脈硬化防止という点にあるようです。脳血管性の認知症を予防したいという患者さんは、月に1回、ゆっくりと継続される場合が多いです。

 
治療対象
  • ニキビ
  • きめ・はり
  • 肌はり・つや
  • 疲れやすい
  • 肩こり・腰痛
  • イライラ
  • 不眠
  • 冷え性
  • アレルギー
  • 免疫力
  • 抗酸化・若返り
  • 血ドロドロ
  • 足のむくみ
  • デトックス
このページのトップへ