小じわ 妊娠線|肌の質感の悩み|教えて看護婦さん美容医療の教科書

小じわ 妊娠線

小じわは、目元や口元など、表情筋によるクセジワの場合と、真皮層における弾力性低下によっておこるテクスチャーに原因がある場合があります。

表情筋って何?

我々は表情によって感情を相手に伝えるコミニュケーションが可能な生き物になりますので、顔の筋肉の上にある皮膚にアンカーがついていて、的確に筋肉による収縮を表情として表現できるようになっています。
しかし、その反面、表情筋が頻繁に使われる部位に関しては、皮膚にくせがついてしまい、その結果目尻のシワになったり、オデコのシワになったりと、年齢を感じさせるシワが出来てしまいます。

クセになっているシワはどう解決するの?

クセのもとは表情筋です。
ボトックスで筋肉の収縮をやわらげ、クセになる動きを止めます。オデコの横ジワであれば、オデコにボトックスを打ちます。目尻であれば、目尻に打つ。
効果は約半年と言われていますから、手軽な美容方法として海外では人気のある分野になります。
ただし、ブロックすると表情が作れなくて困る場所もありますから、万能ではありません。場所によってはボトックスが使えないところもあります。例えば、瞼のシワを治したくて瞼に打つと、目が開けられなくなりますし、口角の上に打てば口角の下がった「困った顔」になってしまいます。
口角の下に打って口角を挙げて可愛い口元に変えるのとは違った作用をしてしまいますので、場所を選ぶ治療と言えます。

妊娠線やちりめんジワなど、表面が問題である場合は?

こうなると、クセジワではなく、真皮層の問題になります。チリメンジワであれば真皮層を分厚くする治療。妊娠線だと真皮の線維芽細胞を活性化する治療が必要になり、ボトックスでは難しいといえます。

線維芽細胞の活性化につながる要素は数点ありますが、まずはビタミンA(トレチノイン)、2点目がビタミンC(APPS+Eローション)、3点目は熱作用であるフォトサーマル効果(I2PLフォトフェイシャル)、4点目は血行改善(糖尿病や高脂血症の予防など)になります。

真皮への作用は、薬剤を深いところまで到達させる事が必要になるので、針で薬剤を注入するメソセラピーが役立つ場合もありますし、薬剤をカプセル化してナノミックカプセルによって深い部分に肌の栄養になるものを送り込む作用をする化粧品(ナノミックSTIクリーム)も有効です。
あとは、小さな針穴を沢山つけることで治癒段階での張りを得ようとするのがフラクショナルレーザーダーマローラーになります。
ダーマローラーは熱作用も無いので良いものと思いましたが、日本国内では流行りません。やはり針を使うのはヨーロッパで人気が出て、日本は痛いのは嫌いだという人が多い傾向があるのでしょうか。

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